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INTERVIEW

司法書士事務所の立ち上げから約15年。今も昔も変わらないことは

司法書士事務所の立ち上げから約15年。今も昔も変わらないことは

梶原 隆央 Kajiwara Takahisa

経営陣

代表と共にトリニティグループを法人化。
信託を活用した議決権の集約、納税資金の確保、企業オーナーの資産承継支援等、事業承継に係る法的スキームの活用支援に多数関与。
現在は経営陣として 「士業×テック」による社会実装を牽引する。

「このままでは社会に通用しない」20歳の焦燥感

梶原さんはなぜ司法書士を目指したのですか?

目指したのは大学3年生のときですね。出身は青山学院大学の法学部で、文系大学って水曜が休みだったりして、とにかく"くそ暇"だったんです(笑)

「このまま適当に過ごして社会人になったら、自分は通用しない。やばい」
そんな強烈な焦燥感に襲われたのがきっかけです。

そこで資格の勉強をしようと考えました。当時は司法試験の時代で、弁護士の合格平均年齢は29歳。

さすがにそこまでは待てないなと思っていた時に、予備校の「1年で合格可能」という戦略にまんまと乗りまして(笑)

「都内平均年収1700万」というキャッチコピーに惹かれたんです。これ、実は売上のことなんですけど、当時は「すげえ!」と。

バイトで貯めた50万円をそこにドーンとフルベットして、あの時の「何者かにならなきゃいけない」と決断から司法書士の受験生生活を始めました。

髪は茶髪、就活全敗。一通の電話が運命を変えた

大学卒業後、すぐに順風満帆なスタートだったのでしょうか?

全然違います(笑)大学4年で2回目の受験をして、そこで受かりたかったけどだめでした。

受験が卒業した年の4月、「プー太郎は嫌だ!」と思って就職活動を始めたんですが……

当時は髪も真っ茶色で、就活なんて一度もしたことがなくて。

時給900円のバイトすら受からない状態で、「これはいよいよやべえぞ」と。トイレに籠もって頭を抱えていたら、一通の電話がかかってきました。

それが、後に創業メンバーとなる磨さんも在籍していた司法書士事務所からの 面談の依頼で、使ってもらえることになったんです。

僕が入った2週間後くらいに磨さんが就職してきました。

インタビュー中の梶原 隆央

当時の磨さんの印象はどうでしたか?

僕はあまり人に関心がないので、最初は印象すら持っていなかったんです。

記憶に残っているのは、磨さんは元バンドマンだったので、仕事中に足でリズムを取っていて(笑)
「ドンドン」という音がうるさくて所長に怒られていたのを覚えています。

あとは、磨さんが淹れるコーヒーはまずかったです!それがすごく印象的でした。

今思うと、二人ともレベルの低いやり取りをしていましたね。実は、僕も磨さんも事務処理が全然ダメだったんですよ。

でも、磨さんの専門家としての「目利き」は当時からすごかった。 手続きという作業ではなく、法律論や社会実装的な目線で物事を見る。

当時のボスの影響も大きいですが、上場企業の組織再編など上場企業の組織再編のような高度な案件も扱っていて、プロとして法律判断をし、社会を動かす醍醐味をそこで学びました。

「家族信託」の黎明期。カフェに6時間籠もる日々

その後、磨さんと共に法人を作られた経緯を教えてください。

磨さんが独立した年に、司法書士に合格しました。ある時、前の事務所のメンバーでバーベキューをしたんです。

そこで磨さんが「会計事務所を攻めて商業登記を全部取るんだ」と当時からマーケティングの概念を語っていて、「やべえな、こいつ」と。

「一緒にやろう」となって、2012年くらいの僕が28歳の時に法人"トリニティグループ"を作りました。

一旦は別々の場所でのスタートでしたが、パワーが分散するからとすぐに合流しましたね。

「僕の荷物を磨さんが運ぶのを手伝った」のが合流の瞬間です。

「家族信託」にはどうやって辿り着いたのですか?

4年くらいかかりましたね。最初はよく分からないしリスクだと思って受けてなかったんです。でも相談を結構いただいていたので「やってみるか!」と。

そこから死ぬほど勉強しましたよ。磨さんは新橋のカフェに六法全書と専門書を持って6時間くらい籠もって、ロジックを固めるまで帰ってこない。

一件目の頃の現場も鮮明に覚えてますよ。当日ご自宅に伺ったらお父さんが叫んでいて、「お、やばくね?」という状況。

でも法的なロジックで固めて、家族の想いを形にしていく。プロとしての本当の醍醐味だと思っていました。

そこから司法書士の常識だった数万円の報酬を、価値に合わせてパッケージ化し「ここに来るしかない」というマーケットを自分たちで創ったんです。

「100億の山」へ。テックへの転換とハードモード

2020年の株式会社化、テックへの舵切りはどう感じましたか?

磨さんと「やるなら100億だね」と話していました。10億ならそれぞれでも作れる。二人なら100億。

司法書士業界をやる気になれば制圧できるけどでも、それだけでは社会は変わらないし、スケールもしない。

テックを掛け合わせることで全く別の世界が見えるワクワク感がありました。

インタビュー中の梶原 隆央

実際にスタートアップの道を進んでみて、いかがですか?

別の大きな山が見えてきたな、という認識です。昔より全然難しいですよ。まさに「ハードモード」です。

「社会のインフラになる」という目標についても、今はまだ、語るには未熟すぎると思っています。

成長はしているけど、根っこにある課題感は変わらない。その未熟さを自覚しながら、成長し続ける場でありたいですね。

「知識は礼儀」――新卒メンバーに期待すること

新卒の方に伝えている「知識は礼儀」という言葉が印象的です。

プロとしては「礼儀」ですらない、「当たり前」のことです。一般の方と一線を画すだけの、圧倒的な知識の差を持つ。

お客様の人生を預かるコンサルティングにおいて、それは最低限のマナーだという意味で使っています。

インタビュー中の梶原 隆央

どのような新卒の方と一緒に働きたいですか?

「経営ができる人」になってほしいですね。経営技術を学びきるスタンスと、しんどい時を超えていける自分自身の「ナラティブ(物語)」の強さを持っている人。

「強さ」とは、言い換えれば「魂が開かれた状態」です。
自分と他人の境目がなく、価値を受け取る側ではなく価値を創造して、アウトプットすることを自分の喜びとしてできる人。

そこにたどり着くには、自分との対話が必要です。そんな境地を目指し、共に価値を創れる人と働きたいですね。

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